そこはかとなく、いじらしく。
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【散文詩】みじめな恋

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もう寝なくちゃ 明日も起きられない

錠剤を流し込んで 虚ろな喜びを胸に

明日も会えるかな 明日も笑えるかな

もうそれ以上 なにも望むべくもない

 

輝きのない光が

風にさらいとられていく

満たされない思いが

それでいいんだと呟いた

 

手を伸ばしても 手を伸ばしても

見つめていても 見つめていても

失うまで気づかない

本当に欲しいものはなんだったのかなんて

 

溶けるように抱き合って

泣きたくなるほど寄り添っても

きっと交わることはない 平行線

それをあなたは見抜いてた

 

諦めましたよ 諦めた どう諦めた 諦めきれぬと諦めた

 

そんな卑しい自分が

本当は一番愛おしくて

いずれ堕ちていくだろうけど

希望なんてない

夢なんて夢のまま

やがて鳥たちが飛ぶころに

僕もまた歩き出す

光のない輝きの中を

 

間違いだったけど

思い出のひとつになれたかな

寂しいけれど

でもそれが正解なのだろう

 

僕がうすいビールを飲んでいるころ

あなたはなにをしていますか

 

ただれた胃に

優しくなれるはずもない

あのときのときめきさえ

ため息と共に消えていった

シケた煙草の煙となって

なにもかもが

 

当たり前に時間は流れ

当たり前に心は砕かれて

それでも笑っていられたらいいのにな

 

もう終わりにしよう

わかりきったことをわからないフリをして

わからないことをわかったようなフリをして

永遠なんてないんだから

終わりにしよう

 

髪を切らなくちゃ 切らなくちゃ

生きているうちに

空想慕情散文詩

JUGEMテーマ:

無くさないでください

忘れてしまってもいいんです

でも

無くさないでください

それだけが、それだけが

 

黒い夢を見ました

私は泣いていました

それでもいつまでも

あなたのまぼろしを

見つめ続けていたいのです

 

道連れになんてできません

私は私、あなたはあなた

残酷な運命だと

呪いたい思いですが

それでも

前を向いて

笑顔で挨拶

 

あなたのまぼろしを

抱きしめながら……

 

叶うことはない

報われることもない

野暮な打算はもうしません

それでも、いつまでも

あなたのまぼろしを

追いかけさせて

 

たったひとときでいいんです

ほんの一瞬でいいんです

この手に、この手に

あなたが繋がれば

 

きっとそれは

望まない未来でしょう

 

僕が死んだら

ガーベラの花を

棺桶に埋めてください

 

足音が聞こえる

ピスタチオの殻を踏む

慇懃な足音

 

離さないでください

つなぎとめてください

あなたの、あなたの

まぼろしではなく

あなたの守るべきものを

ラッカースプレーを握りしめてシャッターの前に佇む少年のような
JUGEMテーマ:


【月が泣いている】

月が泣いている夜に
きみに電話をかけてみた
明るい調子の声色のきみ
おれは電話を切って泣いた



【最後の求愛】

必死になって
おどけている人が求めているものは
愛なのかもしれない
でもあえてぼくはそれを
「死」と呼ぼう



【優しい人】

優しい人は
優しさに飢えている



【嘘くさい笑顔】

ぼくがつまづいたとき
みんなが手を差し伸べる
それはもう一度
ぼくがつまづくのを
見たいから



【シャ・ラ・ラ】

冷めたふりして口説いても
誰も振り向かない
夢中になればなるだけ
言葉が出てこない
抱きすくめればいいものを
「それじゃ、また」と
手を振る始末
そんな男に惚れられた
あなたにおれは
同情する



【ふしぎな人】

君は一体誰なの?
なんでこっちを見ているの?
おれの心に金属のチップを
埋め込もうとしている
目を合わせると心を読まれる
やめろ
覗くな
見るな
笑うな
馬鹿にするな!



【虹色の思い出】

失えばなんだって美しい
自ら捨てたものでさえ
振り返ると愛おしい
駈け出して抱きしめようと
今度は離さないぞと心に誓って
目の前のものを放り出す



【人気者でいこう】

辛くても
笑いあえる仲間がいれば
乗り越えられるさ
それならお前がやってみろ



【生活】

新聞をとって
牛乳をとって
玄関で靴を履く
いまのおれにはなにができるだろう?



【涙色のスカート】

ひらひらと舞うたびに
悲しさだけが風に溶ける
とびきりシャイな瞬間に
思いを告げたなら
その答えはきっと
スカートのポケットの中にある