そこはかとなく、いじらしく。
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散文詩:思いつく限りのすべての間違い

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カティーサークがそろそろ無くなる

眠気は来ない

何十回と観た映画を流しながら

ボトルに口をつける

鳥たちは夜空を羽ばたき

星になって消えた

だけど誰もそんなこと気にしちゃいない

やめそこなった人生

転がり落ちていく 為すすべもなく

抗う気力はとうに失せた

ときおり現れる強い不信感を

はねのける力も残っていない

愛に満ちたこの世界で

からっぽのブルースが風に溶けていく

カティーサークが無くなった

新しいウイスキーを取りに行こうと

立ち上がったら目眩がした

俺は便所で吐いた

恋も涙も純情も すべて吐き出した

カナディアンクラブを開ける

やがて映画も終わるだろう

そのころには寝ているだろう

朝になれば

きっと俺にだって太陽はやってくる

それを受け入れるかは別として

散文詩:やがて花も散るように

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予定調和の海の中で

僕はイワシになって泳いでいる

太陽が

水面をコバルト色に染めている

 

ああ、そうかい

もう、いいのかい

 

これもまた予定通り

でもちょっとだけ

期待していたのにな

 

悲しみはない

イワシは涙を流さない

でもなんかちょっと

 

やがて消えゆく蝋燭の火のように

諸行無常の波が襲いかかる

 

これでいいんだ

結局

こびりつく不信感は

払いのけられぬままだった

 

やがて海は凍りついた

僕は身動きがとれない

コバルトに縛られ

自分の運命を悟る

 

すべては夢か幻か

やがて花も散るように

イワシは動くのをやめた

散文詩:ひかり

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愛するものはすべてさらいとられる

まるで便所の落書きだ

一縷の光に手を伸ばしても

握り締めたとたん消えてなくなる

 

そんなもんなんだ

いつもそうだった

 

うすいビールを飲んで

今日もまた飲み疲れて眠っちまうだけ

 

まだ遠い 彷徨い 目指す場所もない

早く帰ってゲームを続きをしたい

回送電車のように もう終わりにしたい

信じてたものさえ儚く消え去って

僕は立ちすくむだけ

ひかりはいつ訪れるのだろう

 

起死回生の、一発逆転の輝かしい未来は

もう期待すべくもない

 

またいつもの生活に戻るだけ

ひとりきりは慣れている

ひかりはどこにもない

 

手を伸ばせば太陽が届く

すべてを焼き尽くしてもいい

太陽が 太陽が

すぐそばにある

でもひかりはない

 

灰色の空 どうしようもない

すべては気まぐれ 神様の悪戯

夢から覚めれば 錠剤の山

どうにでもなれ

 

もう、生きるのには辛すぎる

散文詩:JUST A MAN IN LOVE

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【過去からの嘲笑】

いまのおれは、昔のおれに対して胸を張っていられるだろうか?

 

 

 

【絶対零度の壁】

もう溶けることはないと思ってた

でもそれを、一瞬にして溶かした人がいる

気づくのが遅かった

でも、遅すぎることはなかった

 

 

 

【雨に打たれて】

さすべき傘もない

ずぶ濡れになるがまま なるがまま

それでもいいさと 煙草に火をつける

すぐにしけるけど、かまわないさ

カツサンドはトーストして

キャベツの千切りを入れてほしいね

それだけが

おれの願い

 

 

 

【道化師】

化粧を落とした彼を、

誰も知る由もない

 

 

 

【幸福論】

幸福になりたい

誰かを幸福にしたい

そんなこと、思った時点でおしまいだ

ありとあらゆるものが

実は幸福よりも大切なのかもしれない

 

 

 

【JUST A MAN IN LOVE】

ありふれたラブソングが

愛おしく思えた

君と歩む道は

そんなものよりも尊くて、輝いていて

ロゴスは美意識の奴隷なのかもしれない

君の笑顔こそカルマ

絶望の表象の世界で

希望の意志が抗う

誰がそれを笑える?

 

 

 

【バーテンダー】

マスターは宇宙を知っている

星の数を知っている

それを

ひと雫の星の欠片を

グラスに込める

すべては

愛しき

この夜のために

散文詩:もういいや

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地面ばかり見て歩いていて

たまに振り返れば足跡すらなく

すべて

風にさらいとられていく

抱きしめていた 美しいままの想像

温もりさえもこぼれ落ちていく

 

もういいやって思った

いつの間にか 青春も終わっていた

もういいやって思った

どうやら俺は これで終わりのようだ

 

光射す幻想すらも

ときには俺の心を苛んで

夢のような時間は

もう訪れないと思ってた

奇跡に近づく 努力すら忘れ

人混みに紛れて 吸殻を捨てて

気づかないだけ 気づいていないだけ

目をそらしていただけ

 

もういいやって思った

明日のことなど 彼方に消え失せた

もういいやって思った

もう空に 手を伸ばす気力もない

 

後悔はない 思い残すこともない

希望はない かといって絶望もない

すべては あるがままに 心のままに

 

ちょっとしたキッカケで

ふいに思い出すことがある

誰かが笑った現実を 形ある未来へと

色情狂時代

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繰り返される悪夢の連鎖 望まれぬ恋、あるいは裏切り

"寂しくて寂しくてたまらないの" 明日の食パンも買えないくらいに

鉄の砂漠を歩く駱駝の群れ 笑っちゃうくらいに幸せそうで それでも

"寂しくて寂しくてたまらないの" "もっと自分を理解(わか)って欲しいの"

曲が良ければ予定調和もドラマになる 結局最後は同じ結末

わかっている わかっている わかっている わかっている

36.5℃の憂鬱に身をゆだねていれば忘れられる喧騒 迷走 愛情?あっ、そう

逃れられぬ性的衝動 歯の浮いた大義名分 わかっていて騙される男と女

忘れられぬ昇天経験 まどろむ瞳の愛情表現 やぶれかぶれの下手くそな前戯

風が吹けば飛ぶようなプライドを胸に明日をも知れぬ刹那的快楽を求めて

さ、さ、彷徨う 彷徨う 彷徨う刃は黄昏を切り裂き夜を連れてくる

ここぞとばかりに駆け込む 汗と体液の染み込んだ色情の館

自分ひとりじゃ立っていられないから 思考停止の果ての確認作業

渇く承認欲求 慕情をこじらせた欲情 無念、無念と抱かれる姿は飢えた獣より醜い有様

寝室に鏡が無いのがせめてもの救いか 現実逃避の夜間飛行

恥じらうフリをして

愛するフリをして

感じたフリをして

いっちゃったフリをして

ため息混じりの大脳新皮質 忘れられた前頭葉 デートはゲームだ 気がつけばAM(翌朝)だ

咲けば枯れる 若さも老いる 生まれれば死ぬ 移ろう心に真夏の夜の夢

涙を流してちょうだいよ 優しさ・イコール・下心

とはいえ

智に働けば角が立つ 情に棹させば流される 意地を通せば窮屈だ

絵を描くんです あなたを描くんです

兎角に住みにくい人の世で セ・ラ・ヴィと口笛でも吹けばいいものを

"まだ離れたくない"

理性を失えば人間(ひと)は動物になり、感情を失えばモノになる

スーパーマンになるしかないのか? スーパーマンになりたくないかい?

だから

絵を描くんです 風を描くんです

諸行は無常でこの世は異常だ 狂っているかは程度の差でしかない

先にたつ意志とそれを映す表象の世界で

憐れむな人間よ 最悪の先に光がある

美しすぎる夜に散った恋はそれが夢だったとさえ思えるほど鮮やかな輪郭を持ち、誰もが忘れている場所へ置いてきた

雑踏 圧倒 宵闇が手を伸ばせば 嘆かわしい演者がまた現れる

時は移ろい、温度も匂いもわからぬ愛がある

電脳の悪魔に魂を売った 外で遊べない大人たち

一度知った蜜の味は 蛇の教えた林檎より甘美で

とどのつまりは性的衝動 抑えきれぬ性的衝動 数え切れぬ性的衝動 振り払えぬ性的衝動

悲しい性かな、この色情狂時代に生きる子羊たちよ

メシアは死んだ なんというカタルシス 泣きたくなるほど世間は完璧だ

未来は無いけど明日はある 輪廻転生?冗談じゃない

羅針盤を失った泥の船から かの英雄はこう云った

「勝手にしやがれ!」