そこはかとなく、いじらしく。
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色情狂時代

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繰り返される悪夢の連鎖 望まれぬ恋、あるいは裏切り

"寂しくて寂しくてたまらないの" 明日の食パンも買えないくらいに

鉄の砂漠を歩く駱駝の群れ 笑っちゃうくらいに幸せそうで それでも

"寂しくて寂しくてたまらないの" "もっと自分を理解(わか)って欲しいの"

曲が良ければ予定調和もドラマになる 結局最後は同じ結末

わかっている わかっている わかっている わかっている

36.5℃の憂鬱に身をゆだねていれば忘れられる喧騒 迷走 愛情?あっ、そう

逃れられぬ性的衝動 歯の浮いた大義名分 わかっていて騙される男と女

忘れられぬ昇天経験 まどろむ瞳の愛情表現 やぶれかぶれの下手くそな前戯

風が吹けば飛ぶようなプライドを胸に明日をも知れぬ刹那的快楽を求めて

さ、さ、彷徨う 彷徨う 彷徨う刃は黄昏を切り裂き夜を連れてくる

ここぞとばかりに駆け込む 汗と体液の染み込んだ色情の館

自分ひとりじゃ立っていられないから 思考停止の果ての確認作業

渇く承認欲求 慕情をこじらせた欲情 無念、無念と抱かれる姿は飢えた獣より醜い有様

寝室に鏡が無いのがせめてもの救いか 現実逃避の夜間飛行

恥じらうフリをして

愛するフリをして

感じたフリをして

いっちゃったフリをして

ため息混じりの大脳新皮質 忘れられた前頭葉 デートはゲームだ 気がつけばAM(翌朝)だ

咲けば枯れる 若さも老いる 生まれれば死ぬ 移ろう心に真夏の夜の夢

涙を流してちょうだいよ 優しさ・イコール・下心

とはいえ

智に働けば角が立つ 情に棹させば流される 意地を通せば窮屈だ

絵を描くんです あなたを描くんです

兎角に住みにくい人の世で セ・ラ・ヴィと口笛でも吹けばいいものを

"まだ離れたくない"

理性を失えば人間(ひと)は動物になり、感情を失えばモノになる

スーパーマンになるしかないのか? スーパーマンになりたくないかい?

だから

絵を描くんです 風を描くんです

諸行は無常でこの世は異常だ 狂っているかは程度の差でしかない

先にたつ意志とそれを映す表象の世界で

憐れむな人間よ 最悪の先に光がある

美しすぎる夜に散った恋はそれが夢だったとさえ思えるほど鮮やかな輪郭を持ち、誰もが忘れている場所へ置いてきた

雑踏 圧倒 宵闇が手を伸ばせば 嘆かわしい演者がまた現れる

時は移ろい、温度も匂いもわからぬ愛がある

電脳の悪魔に魂を売った 外で遊べない大人たち

一度知った蜜の味は 蛇の教えた林檎より甘美で

とどのつまりは性的衝動 抑えきれぬ性的衝動 数え切れぬ性的衝動 振り払えぬ性的衝動

悲しい性かな、この色情狂時代に生きる子羊たちよ

メシアは死んだ なんというカタルシス 泣きたくなるほど世間は完璧だ

未来は無いけど明日はある 輪廻転生?冗談じゃない

羅針盤を失った泥の船から かの英雄はこう云った

「勝手にしやがれ!」

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