そこはかとなく、いじらしく。
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散文詩:JUST A MAN IN LOVE

JUGEMテーマ:

 

【過去からの嘲笑】

いまのおれは、昔のおれに対して胸を張っていられるだろうか?

 

 

 

【絶対零度の壁】

もう溶けることはないと思ってた

でもそれを、一瞬にして溶かした人がいる

気づくのが遅かった

でも、遅すぎることはなかった

 

 

 

【雨に打たれて】

さすべき傘もない

ずぶ濡れになるがまま なるがまま

それでもいいさと 煙草に火をつける

すぐにしけるけど、かまわないさ

カツサンドはトーストして

キャベツの千切りを入れてほしいね

それだけが

おれの願い

 

 

 

【道化師】

化粧を落とした彼を、

誰も知る由もない

 

 

 

【幸福論】

幸福になりたい

誰かを幸福にしたい

そんなこと、思った時点でおしまいだ

ありとあらゆるものが

実は幸福よりも大切なのかもしれない

 

 

 

【JUST A MAN IN LOVE】

ありふれたラブソングが

愛おしく思えた

君と歩む道は

そんなものよりも尊くて、輝いていて

ロゴスは美意識の奴隷なのかもしれない

君の笑顔こそカルマ

絶望の表象の世界で

希望の意志が抗う

誰がそれを笑える?

 

 

 

【バーテンダー】

マスターは宇宙を知っている

星の数を知っている

それを

ひと雫の星の欠片を

グラスに込める

すべては

愛しき

この夜のために